064:再び、3大副作用悪化の危機。

甲状腺がん治療&中咽頭がん経過観察 編 064:再び、3大副作用悪化の危機。

 

2017年7月26日(水) 治療終了から37日目 退院から16日目

 

今日は九州大学病院放射線科にて、先で予定している『甲状腺腫瘍の放射性ヨウ素治療』に向けた診察です。この治療が行える病院は全国でも少なく、九州がんセンターでも行えません。そこで、九州がんセンターのU先生が既に、トキの状態を九州大学病院のB先生に伝えくれています。

 

甲状腺腫瘍の放射性ヨウ素治療とは・・・甲状腺には海藻などの食品に含まれるヨウ素を原料として甲状腺ホルモンを生産します。甲状腺から発生する腫瘍も同じくヨウ素を取り込む性質があるため、放射線を出すヨウ素(治療用ヨウ素・ヨウ素131)のカプセルを飲み、消化管から吸収されたヨウ素131を甲状腺腫瘍に取り込ませて腫瘍の中から放射線を照射し治療を行います。トキの場合、画像診断ではわからない小さな腫瘍細胞を手術で取りこぼした可能性がないとは言い切れないため、それらを死滅させることを目的として行う予定です。

 


 

治療は取り込みがなくなるまで約1年間で繰り返し行う場合もあります。もともと、九州がんセンターを紹介してくれた総合病院2の先生も2~3年は繰り返す可能性があると言っていました。

 

 

治療している期間は身体から放射線が出るため、2週間ほど入院をすることになります。トキは入院する予定の病室に案内されました。そこは、分厚いドアで隔離された薄暗い部屋で、食事も小窓から配膳されます。排泄物は勿論、衣服やゴミの管理まで徹底されます。

 

例えば、飴は持ち込めますが、ガムは口に入れたうえ、捨てることになるので持ち込めないのです。キシリトールのガムを頼りにしているトキにとって、これは厳しい環境となりそうです。また、治療の2週間前から海藻類などヨウ素を含む食事の制限も必要になります。それらの説明などが行われました。早速、トキは1120日からの入院と治療の予約をしましたが、


 

ここで大問題が・・・そう、当然、この治療でも副作用が起こる可能性があるわけです!

 

急性(治療後数日から数か月後):吐き気、食欲不振、唾液腺腫脹、疼痛、味覚低下などなど。

 

晩発症(治療後数年から数十年後):繰り返し行った場合、稀に唾液腺障害が固定し、唾液腺分泌障害・口腔内乾燥・味覚低下が起こることがあります。

 


 

でました!【唾液腺分泌障害】【口腔内乾燥】【味覚低下】の3大副作用です!

 

トキには、これらが既にあるため、悪化するということになります。

 

トキが、この件を九州大学病院のB先生に伝えたところ、次回9月15日のPETCT検査と共に唾液腺の検査も行うことになりました。

 

「その諸々の結果も踏まえて検討しましょう」とのことでした。