甲状腺がん 発覚編 008:がんにも色々あるらしい。
2017年3月24日(金) 九州がんセンター
朝から会社で仕事をして、午後からPET検査を受けるために病院に行く…
非日常的なスケジュールです。
PET検査は検査薬を点滴で入れることで、がん細胞にだけ目印を付けることが出来るのです。これもまた、寝台に横になり、ちくわのような装置の中に入ります。検査前後に個室で待機が必要で、検査の時間もかかります。そして、水をいっぱい飲んで、検査薬を尿として排出することも強いられます。ですが、肺がん、胃がん、甲状腺がんなどの発見には効果的で、早期発見にもつながる優れものとのことです。トキの場合、既に発見されているので、手術のために他への転移や散らばり具合を調べることになります。
そもそもの話ですが、トキは…
『がん』というのは1種類しかなく、それが甲状腺にできれば、甲状腺がん、それが肺に転移すれば、肺がんだと思っていました。
もちろん違います。
甲状腺がんは甲状腺がん、肺がんは肺がんなのです。つまり、トキの場合、肺に転移すれば肺がんというわけではなく、それは甲状腺がんの、しかも今のところ、乳頭がんという種類のがんが肺に転移したという形になるのです。同じ肺に存在しても、甲状腺がんと肺がんでは治療法も違うのです。
そんなことすら知らなかったほど、
トキには、がんについての知識も関心もなかったのです。
トキは映像職人という職業柄、取材をして、知識を深めることには慣れていましたが、
まさか、『がん』のことで自分自身を取材することになるとは思いもしませんでした。