甲状腺がん 発覚編 006:山笠!今年も参加出来る!
2017年3月11日(土)
博多祇園山笠。
一般的な期間は7月1日から15日までですが、毎年、その準備は、終わった瞬間から1年間かけて行われています。トキが生まれ育った博多の町の世界に誇る神事であり、祭りであり、トキの先祖代々も参加してきました。
トキも子供の頃は「女の子の前で尻を出すのが恥ずかしい」とぐらいしか思っていませんでしたが、大人になり、改めて参加するようになってからは、その魅力に、はまる一方でした。尻と大声を出し、水をジャンジャンかけられながら、巨大な山笠を舁いて走る。一般的な期間は7月1日から15日までですが、毎年、その準備は、終わった瞬間から1年間かけて行われています。トキが生まれ育った博多の町の世界に誇る神事であり、祭りであり、トキの先祖代々も参加してきました。トキも子供の頃は「女の子の前で尻を出すのが恥ずかしい」とぐらいしか思っていませんでしたが、大人になり、改めて参加するようになってからは、その魅力に、はまる一方でした。尻と大声を出し、水をジャンジャンかけられながら、巨大な山笠を舁いて走る。
普段の生活の中で、こんなにアドレナリンが出ることは他にありません。
ただ、祭りだと楽しんでいるだけではありません。山笠を前に進めるために、それぞれが自分の出来ること、やるべきことと一心に向き合います。皆が同じ方向を向き、想いを一つにする。だからこそ、7月15日の早朝、追い山笠を終えた瞬間、
達成感と同時に空虚感で胸が苦しくなるのです。
そして、今年もこの気持ちになれたことに感謝をしながら、来年もまた、この気持ちになれることを願います。全ては健康だからこそ、支えてくれる人がいるからこそなのです。
トキは、所属する町で『衛生』という役職を務めています。
文字通り、参加する皆さんにケガや病気がないように健康を管理し、対応するのが主な職務です。そんな役職のトキ自身が大病なのです。ですが、トキは諦めていません。医師の話では、手術後1か月以内には仕事にも復帰、運動もした方がいいということです。トキは強く思いました。
出来る!絶対、今年も参加出来る!
そこで、トキは町内の代表や相談役、各町の衛生の方々にも病気や手術のことを全て話したうえで「準備を4月いっぱい休ませてほしい」と願い出ました。誰もが驚き、治療に集中するように気遣ってくれました。中には涙目の人もいました。みんなで背負うと声をかけてくれた人もいました。
皆が、「待っとうよ!」 と、声を掛けてくれました。
待っている人がいる、戻って来られる場所があることをトキに教えてくれました。