マキリのペン

  

 道具の名前 『マキリのペン』

 

マキリが考案して作ったオリジナルのペンです。ボンドという、どこにでも生息している小さな木で作られました。ボンドの木は、空気さえあれば成長するため、ペンに加工されても一年中、白い四つ葉を蓄え、その碧い樹液がインクの役目を果たすのです。作りは、削って、握り手を付けただけのシンプルなものです。

 

 マキリは、このペンをベイリー国の国王に献上した後、さらなる旅に発ちました。しかし、その後、マキリの姿を見たという者がいないことから、マキリは、このペンに『魂』を込めるために、自分の命と引き換えたのではないかとも言われています。なぜなら、道具には、人の魂を込めることは出来ません。その唯一の方法は『命』と引き換えること言われているからです。いえいえ、そうではなく、マキリは、よその星に行ったのではないかという人もいます。いずれにしても、本書での記録では、このマキリのペンが、マキリが生涯最期に作った道具としています。

 

~マキリのペンにまつわるお話~

『ふたりの国王とアートラの魔力』


 

道具職人マキリの仕事