中咽頭がん 治療編2 044:限りなく紙と水に近い食事の世界で。
2017年5月15日(月)(抗がん剤治療1/2回目・放射線治療14/39回目)
「今日、お金を振り込みました、一括の分200万円です。」
任意保険の担当者の方から、トキに電話で連絡がありました。『がん保険』の保険金です。部位や状態に限らず、「がん」と診断されたら一律で200万円が1度だけ支払われます。そして、
トキは、もう同じ『がん保険』に加入することは出来ません。
医療費自体は健康保険の限度額適用で月に10万円程度で済みますが、その他諸々、そして、トキの場合、甲状腺がんにより、検査と薬は一生です。さらに、有給休暇や傷病手当などを会社と話さなければなりませんが、現状のままでは、少なくとも来月からは無収入状態になります。
200万円は大金ですが、それでも計算上は全く持って事足りません。
病院側は「コンビニで買ってでも、食べたい時に、食べられそうな物を食べてください」と言いますが、
そもそも、有料である入院食を、どうにか充実させたいものです。
そこで、看護師に相談していたところ、管理栄養士がトキの病室まで、やって来ました。
管理栄養士は男性でした。どうでもいいことですが・・・ 柳沢慎吾に似ています。
柳沢慎吾ではなく、管理栄養士は、トキの『言い分』をよくよく聞いて、とても親切、丁寧な提案をしてくれました。
味は無理ですが、出来るだけ飲み込みやすく、カロリーが高い食事が、プラスされました。
※画像は後日に撮影したものです。
通常食+ 豆腐、とろろ、テルミール、プロッカ、温泉卵(朝食のみ)温泉卵は栄養素のバランスから朝食のみですが、それ以外は毎食付きます。
どこかで調整されているのでしょうか、プラスですが料金は変わりません。
因みに、各カロリーは、豆腐(約20kal)/ とろろ(約100kal)/ テルミール(200kal)/ プロッカ(80kal)/ 温泉卵(約90kal)
計算上は上記だけで1日約1200kalになります。
トキの目標は1日1800kalなので、残り600を他で、いかに食べられるかです。
因みに、プロッカは、ゼリーです。オレンジ・ピーチ・青りんご、グレープの4つの味があります。テルミールは豆乳のような、もっちりとした飲料です。こちらも、いちご・コーヒー・コーンスープ・バナナの4つの味があります。これらをセットで朝昼夕と順番に味を変えて出してくれるそうです。とりあえず、香りだけでも頼りにしたいところです。
驚くことに、プロッカは市販で100円程、テルミールは200円程します。どこで調整されているのでしょうか?これらは、プラスですが料金は変わりません。言わなきゃ損です。とりあえず、限りなく紙と水に近い食事の世界を生き抜く策が、またひとつ立ちました。