038:アポなし見舞いと洗濯問題。

中咽頭がん 治療編2 038:アポなし見舞いと洗濯問題。

 

2017年5月2日(火)(抗がん剤治療1/2回目・放射線治療7/39回目)

 

殆どの薬が錠剤になりました!

 

粒も小さいので、ストレスなくサクッとまとめて飲めます。粉のように袋を開けて、粉が先?水が先?と悩むことも、服や机にこぼれた粉を掃除する必要もありません。勿論、粒の場合、粒が先です。色々と相談してみるもので、薬剤師とU先生が早めに対応してくれた結果です。 

 


 

この日、トキの山笠の先輩であるNさんがお見舞いに来ました。

 

先輩と言っても歳はトキと同じです。違う町に所属しているため、あまり交流はなかったのですが、同い歳とわかってからは仲の良い付き合いをしてきました。トキはNさんに、この度のことを直接、連絡はしていませんでしたが、Nさんは、山笠の筋から噂を聞きつけ、病院を調べて来てくれたのです。

 

 

「来たぜー。」

 

Nさんらしく、見舞いの品を豪快に突き出しながら、ニンマリと笑顔を見せました。何の連絡もなかったので、トキは驚きましたが、副作用が落ち着いている状態だったこともあり、デイルームでゆっくりと話すことが出来ました。トキは、まず、手術痕を見せ、治療の諸々を話しました。Nさんには、ウタよりも幼い子供がいます。大病をしているトキと同い歳ということもあり、健康の話から始まりました。そして、山笠をはじめ、お互いが知らなかった色んなこと話しました。


 

同じ歳という仲間意識とNさんの程よい強引さで、トキは心地良い一時を過ごすことが出来ました。

 

2017年5月3日(水)(抗がん剤治療1/2回目・放射線治療8/39回目)

 

トモと、トキの両親が見舞いに来ました。トモが作ってきた『サラスパ』を1階のオープンカフェで一緒に食べました。

 

かろうじて『酸味』と『甘味』がわかることと、食べやすい麺類、そして冷製であること。これが、今の状態で最も食が進む条件でした。

 

さて、入院生活で大変なのは衣服やタオルの洗濯です。

 

病院の中にも自力で出来るサービスやパジャマなども借りられるようですが、

 


 

トキの場合、トモが仕事の合間を縫って、頻繁に来てくれます。しかし、これは病院がトキの家から、かなり近いから出来ることです。

 

 

病院名の九州がんセンターからして、少なくとも九州中から患者が集まっていると思われます。鹿児島にご家族がいる方などは、週1回でも、ここに来るだけで一苦労です。土日に、いかにも遠方からというような大きなバックを抱えている、ご家族らしき方々も何度か、トキは目にしていました。また、そんなご家族の為に病院には宿泊施設も隣接しています。そもそも、洗濯をしてくれる家族などがいない、お一人の生活をしている方はどうされているのか?

 

トキは条件的に恵まれていることに、今更ながら気づきました。