中咽頭がん 治療編1 031:ウタが作ったカレンダー。
2017年4月25日(火)抗がん剤1回目(抗がん剤治療1/2回目・放射線治療2/39回目)
いよいよ、化学療法の開始です、つまり抗がん剤を打ちます。
今日は多忙です。ざっくりこんな感じです。
07:00 起床
08:00 朝食
09:00 生理食塩水+マグネシウム(腎障害予防)(点滴12時間)終了
09:30 放射線治療
10:00 嚥下のリハビリ
10:30 イメンド125mg(吐き気止め錠剤)を内服
アロシキバッグ+デキサート(吐き気抑制)(点滴30分)
11:00 生理食塩水+シスプラチン(抗がん剤)(点滴2時間)
12:00 昼食
13:00 フィジリオ140(点滴2時間)
15:00 ビーフリード(点滴3時間)
18:00 フィジリオ140(点滴2時間)・ 夕食
トキは思いました。『吐き気止めとして、ごっついカプセルを飲んで、点滴も打つって、どれほどの吐き気なのか?』
さて、抗がん剤にも色んな種類があります。
トキが打ったのはシスプラチンという抗がん剤です。臨床試験が開始されたのは1972年、つまりトキと同級生です。日本で承認されたのは1983年。まだ、25年しか実績がありません。この抗がん剤は腎臓に大きな負担をかけるため、利尿剤と水分を点滴し、さらに水を飲んで、飲んで、飲んで、おしっこを出す、出す、出すことによって腎臓への毒素を薄める、負担を軽くするということでしょうか?そんな感じでした。
抗がん剤と言っても見た目は単なる点滴です。放射線と同じく痛くも痒くもありません。
トキは、おしっこがしたくなるので、何度もトイレには行っていること以外は、まだ特に何も感じていません。
元々、がん自体の実感も無いため、治っている感もありません。
トキは改めて思いました。 『僕は本当にがんなんだろうか?かといって、ドッキリなはずもないか?』
夕方、ウタが手作りのカレンダーを持って来てくれました。毎日、押していくハンコ付きです。これで、治療を終えた日はよくできました!と出来ます。ラジオ体操の出席カードのようです。けして、楽しみながらというわけにはいきませんが、日々、目標をもって治療に臨むことができます。※画像は後日に撮影。
迷いが生じていたトキにとって、ウタからの子供らしい発想と優しさに溢れた贈り物でした。
トキは心配していた『吐き気』などを特に感じることはなく、点滴を打ちながら自然と眠りにつきました。