013:歌がへたになるなどが出現。

甲状腺がん 手術編 013:歌がへたになるなどが出現。

 

2017年3月28日(火) 入院当日

 

病院から提案された治療計画は

 

甲状腺全摘術、両側頸部リンパ節郭清、術後TSH抑制療法(再発予防目的)、+-ヨード治療 とのことです。

 

病院からの説明書によると、甲状腺は、のどぼとけの下にある蝶が羽を広げたような形の臓器で、食べ物に含まれるヨード(海藻類などに含まれる)を材料にして、甲状腺ホルモンを作り、血液中に分泌しています。この甲状腺ホルモンには、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする働きがあります。

 

つまり、活動するためには多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまいます。この甲状腺ホルモンの量の調整は、脳から分泌される甲状腺刺激ホルモン(THS)が行っていて、常に甲状腺ホルモンの量を一定に保つように指示しています。とのことです。因みに、

 


 

緊張を解く策でしょうか?病状説明書のイラストが手作り過ぎて笑えます。

 

甲状腺がなくなると声がかすれ、気力がなくなり、疲れやすい、寒がり、むくみ、体重増加、便秘、汗をかきにくいなどの症状が起きる。

 

また副甲状腺もなくなるためカルシウムの取り込みが不可能となり、手足のしびれ、こわばり、筋痛がおこる。それらを補うために甲状腺ホルモン剤とカルシウム&ビタミン製剤をなどの薬を一生、毎日、飲まなければならない。

 

甲状腺ホルモン剤のチラージンという薬を飲むことが、術後TSH抑制療法に当たる。

 

飲み忘れると甲状腺がんの成分が活発化する。とのことです。

 

まずは、手術であります。

 

※甲状腺手術説明書

頸部郭清術についての説明書


 

甲状腺全摘術の合併症として、場合によっては気管切開術や、また腫瘍が浸潤していた場合は、気管や食道の一部も合併切除する可能もあるなど、えぐいことも説明されました。

 

さらに頸部郭清術に関しては、顔面浮腫(顔のむくみ)と肩こりは、100%おこる合併症。

 

U先生曰く、「稀にですけど首には色んな神経があるので」と、断りがあったうえで、

「顔や腕の神経が麻痺して、しびれたり、腕があがらなくなる可能性もゼロではありません」 とのこと。

  

トキにとって、そんな諸々の中で群を抜いていたのは甲状腺全摘出により起こる合併症 

 

 

上喉頭神経麻痺:高い声が出せない、歌がへたになるなどが出現します。との明記でした。

 

これが一番、胸に刺さりました。声を失うわけではありませんが、歌がへたになるなどが出現するらしいのです。

 

トキは既に覚悟していました。


 

『実感はないけど、ここまで来たらやるしかない。病院と先生方を信じるしかない。』