甲状腺がん 手術編 012:2か月の差でステージⅠ。
2017年3月28日(火) 入院当日
PET検査の結果も受けての治療計画説明が行われました。トキはトモと二人で個室に入りました。説明を行ったのは部長ではなく、若い医師でした。業務的ですが、サバサバとしており、トキは潔く聞くことができました。
甲状腺がんのステージ(病期)判断は45歳で線が引かれるのです。トキの場合…
年齢:44歳(2017年3月28日 時点)
癌の大きさ:12mm(甲状腺右葉に1個)
リンパ節転移:あり(両側頸部リンパ節) / 遠隔転移:なし
骨や肺などへの遠隔転移はないものの、状態からすれば確実に、ステージⅢ~Ⅳです。
45歳未満なので、この状態でもステージⅠと診断するらしいのです。ところが、トキは2か月後には誕生日が来て45歳になります。
ほぼ45歳です。わずか2か月の差でステージをⅡ以上も下げて大丈夫なのでしょうか?
つまり、そのくらい甲状腺がんは、年齢が若いほど進行が遅いのでしょう。トキは、あえて「僕が45歳だったら?」とは聞きませんでした。因みに甲状腺乳頭がんの治療は手術がスタンダードで、
放射線、抗がん剤などの治療は効果が期待しにくいようです。
説明書にも、その効果は手術と同等ではなく、がんが消失しない可能性が高い。消失しない=必ず癌で命を落とす。と記載してあります。さらに注意点として手術により、今ある癌は一度は消失。しかし再発の可能性はある。と記載されています、いずれにしても、手術以外に選択の余地はなさそうです。
そして、『乳頭がん・濾胞がん・髄様がん・未分化がん』の説明も書いてあります。
甲状腺がん全体の内80%は乳頭がんで、他は稀。
特に『未分化がん』の場合、平均3か月程度であっというまに大きくなり、
体のあちこちに転移して死亡。生き残れる確率は10%以下・・・とあります。
トキの場合、リンパ節の腫れに気付いた2か月前から大きさがあまり変わっていないという、トキの自供と諸々の検査の結果から、おそらく『乳頭がん』であろうという雰囲気が漂っていました。説明書にも『乳頭がん』は、『おとなしいタイプで、発育はとてもゆっくり』と、生物の性質のように書いてあります。総合病院2の時から、アグレッシブな雰囲気が無いのは、きっと、そういうことなのでしょう。